糖尿病とは血液中のブドウ糖(血糖)が正常より高くなり、その状態が続いてしまう病気です。
健康な状態では、体内で血糖を下げることができる唯一のホルモンであるインスリンの力によって血糖は一定に保たれます。
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞(主に肝臓、筋肉、脂肪)に取り込ませ、その結果として血糖は下がり、細胞にはエネルギーが行き渡ります。
しかし、糖尿病の場合はインスリン作用が減少するため、血液中からブドウ糖を細胞へ取り込ませることができず、血糖が上昇します。一方で、ブドウ糖を取り込めない細胞は痩せてしまいます。

● インスリン作用の減少には、次の2つの病態が関わっています
▶インスリン分泌低下
☆膵臓から分泌されるインスリンの量が減っている状態
▶インスリン抵抗性
☆インスリンの効き目が悪くなっている状態
☆内臓脂肪が増えると増大した脂肪からインスリン抵抗性を引き起こす物質が大量に産生されます