＜糖尿病の種類＞

糖尿病は単一の病気ではなく、成因により大きく4つに分けられます。

１） 1型糖尿病（インスリン分泌低下が主な原因）
▶インスリンを産生・分泌する膵臓のβ細胞が破壊されることにより、インスリンが欠乏する病態です。比較的若年に多いですが、中高年でも発症することがあります。生きていくために、注射でインスリンを補う必要があります。

２） 2型糖尿病（インスリン分泌低下・インスリン抵抗性の両方が原因）
▶ インスリン分泌低下とインスリン抵抗性の両方が関わることによって血糖が上昇します。中高年に多く、生活習慣や遺伝的要因が影響しています。生活習慣の是正により予防したり、発症を遅らせることができます。

３） その他の特定の機序、疾患によるもの
▶膵臓のβ細胞機能やインスリンの作用にかかわる遺伝子異常
▶血糖が上がりやすくなる内分泌疾患や薬剤など

４） 妊娠糖尿病
▶妊娠がきっかけとなり発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常です。胎盤から分泌されるホルモンなどの影響でインスリン抵抗性が増加し、血糖が上昇しやすくなります。

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